JLPTの受験者数が急激に増えているのは、かなり明確な理由があると考えられます。特に重要なのは、JLPTが「日本語学習の試験」から「進学・就職・在留・キャリアのための資格」へ変化してきていることです。
実際、JLPTの応募者数は、2023年約148万人 → 2024年約172万人 → 2025年約194万人と、わずか2年間で約31%増えています。2025年の実受験者数は約164.6万人でした。コロナ前の2019年の応募者約136万人と比較しても、2025年は約43%多いため、単なる「コロナ後の反動」だけでは説明できません。
特に注目したいのが日本国内の受験者の増え方です。国内応募者は2019年の約48万人から、2025年には約80万人まで増えています。約66%増です。さらにレベル別に見ると、N1の増加は比較的小さい一方、N2・N3・特にN4が大幅に増えています。
一番大きな要因は、日本国内の外国人人口そのものが急速に増えていることだと思います。2025年末の在留外国人数は約412.5万人で過去最高となり、前年比9.5%増でした。その中でも「留学」は約46.5万人で前年比約6.3万人増、「技術・人文知識・国際業務」は約47.6万人で約5.7万人増、「特定技能」は約39万人で約10.6万人増えています。つまり、JLPTを必要とする可能性が高い層そのものが急増しています。
もう一つ非常に大きいのが、「日本語ができます」だけではなく、「JLPT N2を持っています」のように証明する必要性が高まったことです。JLPT公式サイト自身も、近年は単なる日本語力測定だけでなく、就職、昇給・昇格、資格認定などに利用目的が広がっていると説明しています。
そして、特定技能制度の影響も無視できません。特定技能1号では、多くの分野で日本語能力についてJFT-BasicまたはJLPT N4以上が基準として使われ、一部分野ではN3以上が求められます。したがって、「日本で働くためにJLPTを受ける」という人が以前より増えやすい仕組みになっています。
私が特に重要だと思うのは、N1よりN2・N3・N4が伸びていることです。日本国内の応募者を2019年と2025年で比べると、概算ではN1が約7%増なのに対して、N2は約49%増、N3は約78%増、N4は約205%増です。
この数字から見ると、最近のJLPT人気は「日本文化やアニメが好きだから日本語を勉強する人が増えた」という説明だけでは不十分です。むしろ、
外国人の来日増加
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留学・就職する人が増加
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日本語能力の証明が必要
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JLPTを受験
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N2・N3・N4を中心に受験者急増
という構造になっている可能性が高いです。
留学生教育という観点では、さらに重要な変化があります。今後は**「JLPTを持っていると有利」から「JLPTを持っていることが当たり前」へ近づいていく可能性があります。特に専門学校進学→就職を考える留学生の場合、N2取得の重要性はさらに高まっていくと私は考えます。
